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2026年 新年メッセージ

2026/01/07

2026年を迎えるにあたり、一橋大学大学院 経営管理研究科 国際企業戦略専攻(一橋ICS)の学生、修了生、パートナーの皆様、そして本学を支えてくださるすべての皆様に、心より新年のご挨拶を申し上げます。

本年は、一橋ICS を特徴づける三つのテーマ「知識」「教育」、そして本学の使命である「Best of Two Worlds(2つの世界の融合)」について、あらためて振り返りたいと思います。

知識創造のさらなる発展に向けて

Professor Osono was appointed Dean in 2022. She has lead the ICS-based Porter Prize award initiative for over a decade2025年、一橋ICS は創設メンバーの一人であり、知識創造理論の世界的先駆者であった野中郁次郎名誉教授のご逝去という大きな悲しみを経験しました。野中教授は最後まで研究と教育に情熱を注がれ、その功績と精神は今なお本学の研究・教育・組織の方向性に深い影響を与え続けています。

その功績を称え、千代田キャンパスには教授の研究室および蔵書を保存した「ナレッジルーム」を設置しました。また、キャンパス図書館では「野中郁次郎コレクション」の公開を予定しています。MBAプログラムでは、哲学・リーダーシップ・知識創造研究に基づく独自のアプローチを反映した「Wise Leadership」科目の提供も開始しました。

さらに2026年9月には、企業パートナーとの協働により、知識創造研究に関する寄附講座型研究ラボを設立予定です。本研究拠点では、Patrick Reinmoeller教授、Georg von Krogh教授(ETHチューリッヒ工科大学)、北山忍教授(ミシガン大学)をはじめとする研究者が参画し、知識、リーダーシップ、文化、イノベーションの交差領域における学際的研究を推進していきます。

また、Dean’s Guest Speaker Seriesでは、AIが組織に与える影響を含め、知識・イノベーション・リーダーシップをテーマとした議論を継続していきます。鈴木智子教授による知識創造理論とビジネス応用に関する特集号編集も進行しており、本学のグローバルな知的発信力をさらに強化してまいります。

AI時代における教育の再構想

教育は常に一橋ICSの中心にあります。AIがビジネスと社会に本格的に統合される中で、リーダーに求められる役割と責任は急速に変化しています。

こうした変化に対応するため、本学ではAI時代においてより重要となる能力を重視し、カリキュラムおよび教育手法の刷新を進めています。昨年の新年メッセージでも述べた通り、AIの普及が進むほど、「動機づけ」「協働」「想像力」の重要性は一層高まると考えています。

 一橋ICSは、理論と実践、テクノロジーと人間性、そして多様な文化的視点を橋渡しできる、真にグローバルなリーダーの育成を目指しています。

「Best of Two Worlds」変わらぬ使命

2000年の設立以来、一橋ICSの使命は「Best of Two Worlds」の実現にあります。 世界がますます複雑化し分断が進む今日、この理念の重要性はさらに高まっています。 一橋ICSは小規模でありながら、GNAMをはじめとする国際ネットワークや世界中の同窓生コミュニティを通じて、強いグローバルな存在感を持つスクールです。訪問教員やパートナーとの協働によって生まれる「弱い紐帯の強さ」も、本学の大きな特徴です。

組織は人の入れ替わりとともに変化しますが、価値観は継承されます。卓越性、誠実さ、想像力、多様性、主体性これらの価値を基盤に、一橋ICSは人々が集い、学び、成長し続ける知的コミュニティであり続けたいと考えています。

専攻長として、私は本学がアイデアと対話、そしてグローバルなつながりの拠点であり続けるよう努めてまいります。

日頃より本学を支えてくださる皆様に心より感謝申し上げるとともに、2026年が実り多く、充実した一年となることを祈念しております。

 

Emi Osono signature

大薗 恵美 教授
専攻長
一橋大学大学院 経営管理研究科
国際企業戦略専攻(Hitotsubashi ICS)