(1-year program)
大学卒業後、日本国内の銀行に入社。法人渉外等の支店勤務の後、投資運用部門へ異動し、外為、日米国債運用業務、投資戦略立案業務に従事。その後、人事部門での採用業務を経て、一橋ICSに入学(企業派遣)
Yale Africa Startup Reviewのプログラム概要とは?
Yale Africa Startup Review (YASR)というYale大学の卒業生や学生が運営する団体が主導する、世界中の学生とアフリカのスタートアップ企業がチームを組成し、同企業が直面する課題解決を目的とした約6週間のプログラムに参加しました。150以上の応募チームのうち、30チームがプログラムへと招待され、さらに6チームがファイナリストに選出され、投資家向けに最終プレゼンテーションの機会が与えられました。
6週間、チーム一丸で取り組みました
日本人クラスメイトのCharlie呼びかけのもと、同じく日本人クラスメイトの、Nabe, Shigeと共に参加しました。授業以外の活動やスタートアップ企業への関心、そしてこれまで交流したことのないアフリカの方々との協同作業という点に惹かれたためです。私たちはチーム名をOtaku Fourと名付け、Developers In Vogue (DIV) という、プログラミング等のIT教育を通じアフリカ人女性の社会進出を後押しするガーナのNGOとチームを組成することとなりました。
基本的な1週間の活動としては、各自個別ワークを行い、チーム内ミーティングを実施し、DIVとのミーティングを通じて、先方からの情報収集や、先方と当方の認識のずれの確認等を行いました。また、そこからは内部・外部環境分析、課題特定、解決策立案といった流れで6週間を過ごしました。解決策立案まではいくつもの課題に直面しました。例えば、分析に当たっては、我々が求める情報やデータが中々取れず、ガーナ統計局や世界銀行、日本のJETRO等さまざまな機関をあたり、一橋ICSでのStrategyやBusiness Government and International Economy等の授業で学んだ分析手法を応用し、分析を進めました。課題特定、解決策立案に際しては、限られた時間の中でDIVについて知り、潜在的な課題を特定する必要がありましたが、チーム内で仮説を立て、毎週行われたDIVとのミーティングを通じ、立案していきました。最終的にはDIVの在学生や卒業生の雇用機会創出等のために、人材派遣業や海外から業務を受託するオフショア開発という新しいビジネスプランを提案することにしました。
6週間という短期間で解決策立案まで達成できた要因は、メンバーそれぞれが各自の強みを発揮し、チーム一丸となって取り組めたことと認識しています。
ファイナリストに選出!
約6週間の努力が実り、見事ファイナリスト6チームのうちの1チームとして選出されました!しかし、プレゼンテーションの時間は質疑応答含め10分と短く、密度の濃いプレゼンテーションとするため、残り1週間に迫った最終プレゼンテーション日に向けて、スライドの修正や構成の作成に注力しました。
いよいよ最終プレゼンテーション当日
当日は、日本時間の深夜にもかかわらず、一橋ICSのクラスメートや教授が応援のため参加してくださり、温かい応援メッセージを頂きました。彼らの応援が力になり、また当日に向けて何度もリハーサルを重ねた成果が実り、各自が本番で全力を出すことができました。残念ながら3位以内への入賞は出来なかったものの、我々はチーム一丸となり、最高の結果を出せたと自負しています。
6週間を振り返って・・・かけがえのない財産に
まずは、この機会を与えてくださったYASRや一橋ICS、DIV、応援してくださった教授やクラスメート、そして6週間共に過ごしたCharlie、Nabe、Shigeに感謝したいと思います。このような課題解決型のプロジェクトの参加は初めてのことであり、プロジェクトの進め方や課題特定、解決策立案等について、チームメートから沢山のことを学びました。6週間という短い期間ではありましたが、濃密な時間を過ごすことが出来、自分にとってかけがえのない財産となりました。一橋ICSに入学し、このような経験が出来たことを幸せに思います。一橋ICSを卒業後もDIVのロゴをプリントしたチームTシャツを見るたびに、この貴重な時間を思い出すことでしょう。このプログラムに参加し、そしてFinalistに選出されたことを誇りに思います。いつか、DIVの方々に会いにチームの皆でガーナへ訪問できる日を楽しみにしつつ、残りの一橋ICSでの生活を全うしたいと思います!