まずは なぜ一橋ICSのMBAプログラムを受験しようと思ったのか教えてください。
入社10年を目前に控え、自分自身を見つめ直す機会が多くなり、「自分は会社に貢献できているのだろうか、マーケティングとWebの経験だけでは視野が狭いのではないか」と行き詰まりを感じるようになりました。 そこで思考の切り替えが必要だと思い、会計や人事も含めたビジネス全体の理論を学ぼうとMBAに進むことにしました。
そのうえで一橋ICSを選んだのはなによりも欧米式のGlobal MBAであるということです。私は卒業後グローバルなポジションに身を置くことを考えていたため、国や言語をはじめとする多種多様なバックグラウンドを持った生徒たちと一緒に学ぶことが、今後のキャリアにつながると考え受験しました。
受験準備の過程で大変だったことや受験の際のコツがあれば教えてください。
MBAプログラムで一番思い出に残っている出来事はなんですか?
日々の勉強です。毎日授業が終わった後には図書館や自習室に行き、次の日に向けて勉強する、その後、家に帰っても勉強し、次の日に向けた準備をする。具体的には、複数のケースや教科書を読み、考え抜き、考え抜いた結果をロジックで説明できるまで持っていく。私の場合、睡眠時間をかなり削らないと達成できなかったくらいで、体力的にもかなり過酷な日々でした。それが一番思い出に残っていることです。
体力的に過酷な日々だった一方で、学びを吸収する速さを感じたのも驚きました。複数の科目を同時並行で進めるというMBAのカリキュラムでしたが、全てがビジネスに紐づいていました。それぞれの企業活動がどう経営指標に影響しているのか、どうリンクしているのかを短期間で会得できた驚きは卒業して5年以上経っても残っている感覚の一つです。
また、一橋ICSは英語でカリキュラムが構成され、外国からの生徒も多く、多様な文化に触れられたのも印象に残っています。言語×文化×一人一人のバックグラウンドでまさにダイバーシティ。議論の際にチームがまとまるまで時間がかかることも多々ありましたが、それらも非常に良い思い出です。
MBAプログラムで卒業後一番役に立った授業や経験は何ですか?
オペレーションズ・マネジメントです。私が携わるマーケティングコミュニケーション領域では企画の立案から施策の実行まで、多くの人や組織、ツールが存在します。どんなに戦略や戦術が優れていたとしても、オペレーションが確立されていなければ、コミュニケーション施策を円滑に実行できません。オペレーションズ・マネジメントの概念を活用して、日々のプロセス改善や、デジタルトランスフォーメーションを企画推進する際の判断を行っています。
その他にも一橋ICSでは沢山の学びがあり、実務に活用できている感覚が非常にあります。改めて振り返ると、それは、教授陣がアカデミックと実務両方の経験があることで、アカデミックな領域を実務で執行しやすいように教えてくれていたのかもしれません。
私は一橋ICSのMBAプログラム参加を強くお勧めします。
MBAに在学期間は精神的にも身体的にも非常にタフだと思います。頑張ってください。